ナチュラルルヘナ
南インドで栽培されたインディゴの葉を太陽で急速に乾燥する工程を経て、その葉をグラインドし、染色用のインディゴパウダーが出来上がります。急速乾燥したインディゴは長期保存が出来、いつでも染めることができます。インディゴはもともと機械選別せず手選別で不純物を取り除いてからグラインドします。ヘナとインディゴを併用することで色のバリエーションができます。

インディゴのみで白髪を染められている方もおられます。白髪が少ない方は、インディゴをワンポイントカラーとしてお使いになってもいいかもしれません。インディゴの登場でハーブのみで茶色系の発色が可能となり、ヘナ染めの普及が進んでいます。

ヘナとインディゴをパウダーの状態でミックスして染める(ハーバルブラウンやハーバルマホガニー)方法と、まずナチュラルヘナで染めてその後インディゴで染める(ヘナを洗い流してすぐに染めてかまいません)2度染めの方法があります。

2度染めは、それぞれの染色成分を多く白髪に含ませることができるので、予想以上に濃くそまります。髪の量が多く白髪の割合の多い方には2度染めがお勧めです。(2度染めする場合の放置時間は、ナチュラルヘナ35分、インディゴ30分くらいが標準です)。

髪の量の少ない方(特に男性の方)で、髪を濃くしたいということで2度染めをされると、髪が濃くそまって、髪の量の少なさが目立ちます。髪の量の少ない方は、少しソフトな染め上がりのハーバルブラウンなどがお勧めです(あるいは2度染めでインディゴの放置時間を10分〜15分くらいと短くします)。

染まり方
インディゴのみで、白髪を染めますと右の写真のようにブルーに染まります。この藍色とヘナのオレンジが混ざると茶色になるというわけです。
 ナチュラルヘナで染めてそのあとインディゴで染める(逆も可ですが、ナチュラルヘナが先の方が結果はいいようです)ことで白髪が茶色になります。
 ヘナとインディゴを2回ペーストを塗るのは手間よ、ということでこの2つを混ぜたら
どう? というので、いろいろ割合を試してできたのが、ハーパルブラウンとハーパルマホガニーです。混ぜても上の写真のようにその割合に応じた茶色に染まります。
 ハーパルブラウン、ハーパルマホガニーはよく好まれる茶色です。混ぜて同時に着色させようというわけで少し無理はあります。お互いに不純物がまざっているのと同じ状況になるわけですから。
 それでもそれぞれ分けて染めるよりか若干パステル調になりますが、一度で染まるし、通常の茶色になるヘナ染めとしては充分実用に耐えます。

ナチュラルヘナで染めてインディゴで染める2度染めにすると濃いいコゲ茶になります。ただ、髪の少ない方(男性の方も)は、あまり濃いいと髪の少なさが目立ちますので、ハーパルブラウンくらいの色がいいかもしれまれん。

インディゴは植物の特性から、頭皮に塗布した場合、ナチュラルヘナより刺激がありますがある程度で止まります。インディゴに慣れてくると刺激も次第に感じなくなってきます。

インディゴで2度染めあるいはヘナとインディゴミックスを塗布して洗い流すと最初髪の色が薄いグリーンになります。初めてインディゴを使われるとグリーンが目立ちますが、回を重ねるごとに、最初から茶色になってきます。ブローしているころから、半日もすれば茶色がはっきりしてきます。1日経てば本来の茶色になります。

ヘナやインディゴのハーブのみで染める場合は、色のバリエーションは狭まりますが、天然成分のものなので、アレルギーのある方やケミカル成分に影響を受ける方には最適な白髪染めです。少し入口のハードルは高いですが、最初はいろいろお試しになって自分にあうパターンを探すのも楽しみの一つかと思います。